友情・初恋
午前中は昨夜から引き続き部屋の整理をしていて、午後から栄へ買い物に行った。ロフトで枕を買い、来週の山行のための山道具を買う。この間使えなくなったポリタンも新調したけど、まだどこに登るかは未定。たぶん北へ向かうつもり。その後はまたカフェで読書。なんか未だ精神的不安定のため引き籠もりがち。何とかしないとは思いつつも…。
- 作者: 武者小路実篤
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1992/01/17
- メディア: 文庫
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集英社文庫の限定カバーの蒼井優に惹かれて買ってしまった本。昔の文学小説だから読みにくいんだろうなぁと思っていたら、全然そんなことはなくて2編の小説とも興味深くて次々と読んでしまった。2編とも形は多少違っていても身に覚えがありそうな話。過去のことを思い出させる感じで読みながら苦しいとも思ったけど、そんな青春時代をここまでリアルに書けるなんてさすがだとしか言いようがない。そして古い時代でもこんな積極的な恋愛もあったのかと脅かされた。「友情」の杉子に関しては嫌悪感を抱かずにはいられなかったけど、野島の最後の切り返しは良かった。そして最後の言葉は忘れられないだろう。
「自分は淋しさをやっとたえて来た。今後なお耐えなければならないのか、全く一人で。神よ助けたまえ」