龍馬「伝説」の誕生
- 作者: 菊地明
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 2010/02/05
- メディア: 文庫
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また会社の人に借りた本。もちろんその人も『龍馬伝』展へ行っていた。
明治時代に発刊された龍馬本6冊を抜粋して比較している。その6冊というのが、『汗血千里駒』(坂崎紫瀾著)、『阪本龍馬』(弘松宣枝著)、『維新土佐勤王史』(瑞山会編)、『坂本龍馬』(千頭清臣著)、『雋傑坂本龍馬』(坂本中岡銅像建設会編)、『坂本龍馬海援隊始末』(平尾道雄著)。
どの本も間違った解釈があり真実に迫った解釈があり、現代においてもどれが真実なのか疑わしいものもある。当時はそれだけ重要視されていなかっただけに記録も少ないから、仕方ないのかな。その分、逆にロマンがあり引きつけられるのかも。そういった手探りの真実探しは興味深かった。
そのなかでも龍馬の真実を語るのには手紙が欠かせない。この本にも多くの手紙が抜粋され、その解釈で真実に迫っていた。やっぱり龍馬の手紙にはパワーがある。この本を読み終えて京都の『龍馬伝』展を見に行ったものだから、内容や背景がよくわかり余計に感動してしまった。