seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

蓼科山

3連休で東北まで行こうと思っていたけど、天気がはっきりしないから断念。昨夜、名古屋を出発して八ヶ岳の蓼科山へ向かった。一昨年、昨年と同時期に北八ヶ岳に来ていて、そこから見る蓼科山はやっぱり格好いいなぁ、登りたいなぁと思っていた。蓼科山といえば家族で初めて登った本格的な山で、その時は体力もなく変なルートを取ったため遭難寸前で下山したという嫌な思い出もあってリベンジしたかった。しかし、今回もまた自分に制裁を科すようなきついルートを選択してしまい大変なことになった。
予想通り中央道の途中で寝てしまい、蓼科山の登山口には9時に到着。今回は女神茶屋から高低差1000m弱のほぼ直登で山頂を目指す。これを書いている今となっては何でこんなルートを選択したのだろうと思う。まずはクマザサをかき分けてのいきなりの急登。ここは息は切れたけどなんとかパスして1時間くらい登ると、まだまだ高いところに山頂が見えた。他の登山客とも「まだまだですね」と声を掛け合い登り始めると、かなり急な大の苦手とするガレ場が始まった。しかも永遠と続くから気を休める場所もない。駐車場で一緒だったおじさんが頂上まで登って下山してきて「随分のんびりと登ってるねぇ」と声を掛けられたときには本当悔しかった。引き返したかったけどまた後悔するんだろうなぁと思って、一歩一歩確実に登っていった。そして山頂に着いたのは13時半。標準コースタイムが2時間半なのに4時間もかかってしまったけど、苦労した甲斐があって山頂に立ったときは気分爽快だった。天気こそ雲が多くて南八ヶ岳の方は見えなかったけど、気持ちの良い秋の風が吹いていた。


山頂でのんびり湯を沸かしてといきたかったけど、あのガレ場の下りを思うとそうも行かずおにぎり2個を食べ出発。下りは得意な方だけどガレ場だから転がっていく危険性が大で慎重に下っていく。だからピッチも上がるはずもなく、辺りはだんだん暗くなっていき気持ちだけが焦った。ヘッドランプは持っていたけど道を誤るのが恐怖だった。太陽の明かりが月の明かりに変わっていた時には泣けてきた。それでもなんとか19時前には駐車場に到着。アスファルトの道が見えたときには何故か「ありがとう」と叫んでしまった。

やっぱり山は怖かった。でも頂上に立てる達成感はやめられない。今回の山行は満足と絶望を味わって複雑な感じ。このままでいいのかなぁ?