レキシントンの幽霊
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/10
- メディア: 文庫
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また村上春樹の短編集。素晴らしかった。
短編達なのに、長編を読んだような後読感が味わえる。
「沈黙」なんかは、立場も全然違うけれど自分の小中学生時代が走馬燈のように流れた。無視だとか孤独だとか…。
「七番目の男」は後悔の念を背負って生きていく有様がすごかった。
そして書き直されたという「めくらやなぎと、眠る女」は、2つの時間の間がなんか良い。久々に「ノルウェイの森」に浸りたくなった。
なんか最近いろいろ憂鬱なんだけれど、内容の濃い本を読んでいると救われるような気がする。