seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

手強かった月山

昨夜は、花巻から横手にワープして、新庄を経由し、最上川に入った。
途中の道の駅で車中泊し目覚めたら、一面霧の中だった。今日も天気は駄目かなと思ってたところ、だんだん晴れてきて、その最上川の景色が良かった。
スタートは出遅れたけれど、月山八合目登山口へ向かってみる。登山口手前の紅葉がめちゃキレイ。車を停めて撮影したかったけれど、帰りでも撮れるなと止めておいた。帰りが(決して遭難した訳じないのに)真っ暗になってしまうとは思いもせず…。


時間は11時前。ちょっと遅くなっちゃったけれど、登り3時間下り2時間と見積って問題はないはず。登山口を出発した。
最初は周回する木道の遊歩道を20分歩き、そこから本格的な登りが始まる。道は大きな石がゴロついたところがあるものの、比較的歩きやすかった。登り一辺倒だけれども、体の調子がいいのか面白いように足が前に出る。同じペースで登っていた人には、「かなり登り慣れてますねぇ」って言われたくらい。
でもこの登山道、綺麗にピークが見えそれを目標にして登ると、更にその奥にピークが出現する。それが4回くらい繰り返され、3時間というコースタイムに納得した。しかも、9合目からは足場の悪いところも増え始め、引き返す人たちも増え始めた。
自分もかなり体力は消耗し始めたけれど、まだ足取りは軽いし、撮影で立ち止まるくらいで大休止は取っていないくらい元気。行けるところまで行くかと思っていたら、ちょうど3時間で山頂に到着した。百名山、また1つ増えた。
やっぱり山頂からの景色は、素晴らしかった。もう初雪が降りその雪が残る斜面や、その下の紅葉を迎えた湿原、更にはその先の山々が綺麗だった。これだから山は止められない。
登山シーズンは終わっていて、残念ながら月山神社の祭壇は閉ざされていた。山小屋も閉鎖されていたけれど、蛯沢ルートの人たちも合わせて結構な人が山頂にはいたなぁ。時間が14時過ぎだったから、ビックリ。
山頂にいたらやっぱり寒くて、簡単な食事を取り下山開始。最初はテンポ良く、急いで下山して紅葉がキレイなところでコーヒー沸かして飲みたいなぁって妄想していた。
でも、途中から足の動きが止まってしまった。いつもの駆け下りるスピードが出ない。登りで飛ばしすぎたかな。過去には、奥穂高や蓼科山で経験はあるけれど、こんな事は久しぶりだった。
まあ焦ったら余計に転んだり変なことになるから、ゆっくり下ることに心がける。時間をかけてゆっくりとなんて思っていたら、最初の遊歩道まで下ったときには完全に陽が落ちていた。出発が遅かったことを反省しながらも、紅く焼けた空の絶景に感動してしまった。
怪我もなく無事に下山したんだけれど、1つだけショッキングなことがあった。コースを踏み外しクマ笹の藪に転落し、まあ脱出は慣れたものだから難はなかった。でも、歩き始めたら頭にニット帽がない事に気がついた。急いで現場に戻って探しても、結局は出てこなかった。20年も愛用したニット帽、本当にショック。


車に戻ったらもう真っ暗で、紅葉どころの話じゃなかった。鶴岡にある温泉『ゆぽか』で、しっかりと身体を癒す。ここは普通の温泉施設なのに、なんだか居心地が良くてもう4回目。「蛍の光」が流れるまで入ってしまった。



最上川

◆実りの秋


◆八合目登山口より

◆遊歩道が終わり本格的な登りへ







◆九合目付近



◆ようやく山頂らしい

◆山頂より





 積雪あり

◆歩きやすい道と非常に苦しい道



◆夕方には鳥海山の頭だけ見られた

◆下山が遅くなったご褒美!?