坂の上の雲(7)
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/02/10
- メディア: 文庫
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世界でも史上最大と言われる『奉天会戦』がメインとなっている。
日本軍が25万人でロシア軍が37万人とロシア軍が有利な上に、武器などもロシア軍が有利。でも、日本軍は攻めにせめてロシア軍は後退してしまう。指揮官クロパトキンが病的と言っていいくらい臆病になり退却を指示し、退却中には軍紀が乱れに乱れて軍ではなくなってしまった。日本軍の勝利とは断言できない会戦も、敵将クロパトキンが勇猛であれば日本完敗だったに違いない。歴史って、やっぱり面白いなぁ。
そして、バルチック艦隊。シンガポールから日本までの航路を日本側が右往左往して予想している様は、危機迫るものがある。宮古島で地元民がバルチック艦隊を発見し、それを大本営まで届ける挿話も良かった。