ねじまき鳥クロニクル
3巻からなる長編小説は大変かなと敬遠していたけれど、ついに読む気になり読み始めた。そしたら友人が持っていることを知り、2巻3巻は借りて読破。
相変わらずの不思議な村上ワールドは、いろんな事を考えさせながら物語に引き込まれていく。この物語は同時進行する話だけじゃなくて、戦争時代の話も進んでいく。その戦争時代(ノモンハンやシベリア抑留)の話はリアルで、すごく良かった。自分が一番恐怖に感じる暗くて脱出できないところ、井戸の表現もリアルすぎて背筋が凍った。
いつも村上小説は簡単には感想というものが書けないのが本音で、この物語も書くことが山ほどあると思うのにうまくまとまらない。自分の妻を助け出そうとして、いろんな事に巻き込まれ闘い、前に進んでいく姿に引き込まれたのか。他の物語と違って、人の死で終わらないのが良かったのか。読後感はすごく良かった。笠原メイはいい奴だ。
- 作者: 村上春樹
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- 発売日: 1997/09/30
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