seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

ネパールが連邦共和国に

制憲議会により王位をはく奪されたギャネンドラ元国王は11日、首都カトマンズの王宮からの12日の退去期限を前に、王宮を去る準備を進めた。約240年間存続したシャー王朝は名実共に終わりを告げ、ネパールは立憲君主制から連邦共和制へと移行する。一市民となる元国王は、住居が決まるまでカトマンズ北西約8キロにある国有の宮殿に滞在。王宮は博物館などとして使われる予定だ(共同通信より)。


チベットが大変な時期に、お隣ネパールではついに民主化を果たすというニュースを見て複雑な気持ちになった。
大学を卒業してすぐに旅したのがネパール。初めての海外1人旅にも関わらず1ヶ月も放浪していた。その頃は国民全体が国王を敬い、実に平和な国だった。確かに政治活動は活発で、バスのストライキなんか普通にあって2日も次に街まで行けないこともあったけれど。
その後、ネパール共産党毛沢東主義派(マオイスト)の台頭で内戦が起こったり、ネパール王族殺害事件で国王が変わったり、政情不安定な危険な国になってしまった。特に新しい国王は直接統治なんか始めたから評判が悪く、この状況まできたのもわからないでもない。
しかし、これで平和になるのかというと疑問。今回の議会選挙で第1党になったのは悪名高きマオイストで、何をしでかすかわからない。しかも単独過半数は取っていないから、最悪再び内戦にならないとも限らない。
今は平和なネパールが戻ってくるのを祈るばかり。ネパールは今まで旅した中でも最も思い出深い国で、絶対また長期滞在したいと思っているから。