還るべき場所
- 作者: 笹本稜平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/06/10
- メディア: 文庫
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また本屋をうろついて出会った本。帯には5月に亡くなられた児玉清氏の感動の文章が書かれていた。今までに児玉清氏が解説、絶賛している本にはハズレがないから手に取ったんだけれど、600頁にもなる分厚い文庫本を読み切れるだろうかと正直不安にもなった…。
でも、そんな不安は無用だった。どんどん先を読みたくて時間を忘れるほど、熱中し感動してしまった。
なんかいろいろ書こうと思っていたんだけれど、これから読む人に申し訳ないからやめておく。この本は、意外なストーリー展開が面白い。
いろんな思いで山を断ち切った人が再び8000m級の山を目指す姿、還暦を迎えて心臓に爆弾を抱えても8000m級の山に挑戦する姿、などなど「そこに山があるから」と登るだけでは片付けられない何かがある。ヒマラヤのポーターも含めて、山での勇気に感動した。