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seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

夜明け前 第二部

夜明け前 (第2部 上) (新潮文庫)

夜明け前 (第2部 上) (新潮文庫)


夜明け前 (第2部 下) (新潮文庫)

夜明け前 (第2部 下) (新潮文庫)


ようやく読み切った長編歴史ノンフィクション小説。第一部を読み終えて少し間を置こうと思ったけれど、やはり早く続きを読みたく読み切ってしまった。
第二部は王政復古を果たし明治時代へ入っていくけれど、明るい未来が待っていたのではなく、どんよりとした戸惑う世間がうまく描かれていた。主人公の青山半蔵も国学者として王政復古を迎えてみても、完全な平安時代以前への復帰ではなく、そんな日本に失望していく。家業を任せて国のために働こうと、東京や飛騨の水無神社に勤めるも、何も得るものはなく帰国。それからは何もかもが、おかしくなっていく。
今まで明治維新と言えば薩長土などが力で果たした出来事だと思っていたけれど、思想面では純粋な神道の日本に戻そうとした国学者たちの存在を知らなかった。廃仏毀釈という悪行をなんで徹底的になされてきたのかという疑問も、この本でだいぶ理解できてきた。もう少しこの辺りを勉強しなくちゃな。
この本の感想を書いていく事がかなりのネタバレになりそうで、書くのはやめておく。っていうか、書くのが難しい。でも半蔵が亡くなった後のくだりは、半蔵が馬籠の人々に愛された証明で感動した。
(上手く書けなかったけれど、ものすごい傑作だった。)