seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

坂の上の雲(2)

坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)

坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)


日清戦争から日露戦争直前までの話。
負けるだろうと言われていた日本が清に勝ってしまう様子が克明にわかり、日露戦争に突入していく過程がよくわかった。日本だけじゃなくロシアをはじめとする世界の情勢も詳しくて、なかなか良かった。
そして戦争だけじゃなく正岡子規の文学に対する情熱も、よく書かれている。日清戦争に従軍記者として赴き体をより悪くして帰るというのも、なんか切ない。それからは自分の短い寿命を悟って、俳句を残していく。戦争と対比した生き方が、読んでいて切なくも温かい感じがした。