seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

満開の桜

【京都入り】
深夜3時に大津サービスエリアに到着し、そのまま車中泊。京都で車中泊しようとすると、ここか将軍塚駐車場くらいしかない。もっとアクセスいい所に欲しいけれど、街中なんだから仕方ないかぁ…。
朝は頑張って7時前に起き、京都南インターから嵐山まで走る。朝食は時間がないから朝マックを買い、渡月橋のたもとで食べた。予想通りに桜は満開で、天気もいい。まだ観光客がまばらな河川敷で朝マックなんて、なんと贅沢なことか。今日は最高かもしれないと、それでも時間がないから急いで食事を済ませ、歩き出す準備をした。
天龍寺
急いでいた理由は、天龍寺の開門8時半に間に合いたかったから。確か7時半じゃなかったかなと思っていたら、紅葉の時期のみだとか。さすが平日朝だけあって人が少ないメインストリートを歩き、天龍寺に着いたのは8時半を少しだけ回っていた。
早速中に入って曹源池庭園を目の前にすると、実に清々しくて気持ちがいい。いつもは人がうじゃうじゃいて騒がしくて景色の邪魔をしているんだけれど、この時は外国人と修学旅行生が10数人いたのみ。本当に贅沢な時間を過ごしてしまった。ただ残念なのは、ここの桜はまだ早かった。
庭園をゆっくり歩き上の庭園へ向かったら、階段の途中からすでに紅く色づいた木々が見え急ぐ。そして、転んだ…。この上の庭園は『百花苑』といい、いろんな花々が植えてある。そして全部が一斉にっさいたんじゃなかろうかと思うくらいに、咲き乱れていた。
まずは、多宝殿前の枝垂れ桜。相変わらず見事だなぁ。ソメイヨシノよりピンクなのがいい。そしてその奥には、梅や桃、ユキヤナギ、ツツジ、サンシュユ (山茱萸)などが、桜と共の咲き乱れてる。どれを見てもキレイで、うなりたくなるくらい。カメラを向けるとどれも絵になるけれど、どんな構図がベストなのか逆にわからなくなり、負のため息が出ていた。本当に見事だった。
 曹源池庭園の桜だけは早かったかなぁ

 朝早いから誰もいない

 上の庭園は春爛漫の気配

 枝垂れ桜が見事

 カエルと桜

 またユキヤナギ

 サンシュユというらしい

 桃やツツジも咲き乱れてる


 そして梅までも



【竹藪の道と亀山公園】
天龍寺北門からは、竹藪の道に出る。ここもまた静かで、竹藪から射し込んでくる日差しが気持ちいい。短いけれどゆっくり歩いて竹藪の道を堪能し、亀山公園へ入った。
この公園は、天龍寺裏から渡月橋にかけて広がっている。ここの展望台がお気に入りで、川の対岸の山を駆け上るような山桜が見事。今日もキレイな山桜が見られて、満足だった。そして、ここからは保津峡の眺望もよく、その川岸にはトロッコ列車(旧山陰本線)が走っている。ちょうど通過時間だったから初めて望遠レンズで狙ってみたけれど、すごく遠くの上から撮るのは難しかったなぁ。桜も少なくて、画面に取り入れるのに苦労した。
展望台から渡月橋へ下る道も桜がめちゃ多く、ここは観光客より地元民が多い。子供からお年寄りまでのんびり歩いてるのが、実に平和的だった。でも、中国人がやたら目に付いた。周恩来の記念碑があるからなのだろうか。
渡月橋まで来ると11時くらいになっており、そこはもういつもの観光地のメッカで、すごい人だった。朝の静けさが幻のよう。楽しみにしていた桜餅のお店も何故だか休みになっていて、早々に車に乗り込んで脱出した。
 竹藪の道も人少なくていい


 展望台よりトロッコ列車

 トロッコ列車が隠れちゃった

 展望台より対岸の桜


 亀山公園内


 実に平和

 渡月橋



 楽しみにしてた桜餅はやってなかった

龍安寺
嵐山の後は、祇園へ行き東山を歩き竜馬の墓参りをするつもりでいた。でも車で花園近くまで来たところで、改修工事を終えた龍安寺にまだ行ってないなぁと、龍安寺へ足が向いた。これが事故に巻き込まれなかった、何かの暗示だったのだろうか…。
龍安寺の駐車場(1時間は無料)に着くと、駐車場から桜いっぱいで満開だった。駐車場上の枝垂れ桜が見事。でも、昼近くになり龍安寺は世界遺産にも指定されているから、外国人と修学旅行生と中高年ツアー客で参道からごった返していた。
参道や池周辺は後回しにして、メインの方丈に入った。超有名な枯山水庭園があるところ。庭園の向こうには桜が咲き、実に良い風景。こんな砂利と15個の石だけの庭園なのに、このキリッとした感じは何なのだろうといつも思う。人が多くてゆっくりは出来なかったけれど、欧米人が多くカメラで撮った写真を見せ合ったりして楽しかった。
方丈を出てからは、参道と池周辺をじっくり歩く。参道の椿と桜の競演や、池の真ん中に咲く桜が良かったなぁ。改めて一気に咲く花たちはすげぇと思ったりもした。
 枯山水庭園

 椿と桜

 鏡容池(きょうようち)回遊式庭園

 苔の美しさを出したかった…

 池に映る桜も難しかった…

 駐車場の枝垂れ桜

【嵐電「桜のトンネル」】
歩き回ってたらさすがにお腹ペコペコになり、龍安寺近くにあるお気に入りカフェ『山根軒』へ行った。ここで少しマッタリしようと思ったのに、なんと定休日。嘘でしょと、しばらく放心状態になってしまった…。
仕方ないからランチは祇園へ行ってからにしようと車を出したら、また行きたいとこがひらめいてしまった。龍安寺近くを走る嵐電( 京福電鉄北野線)は、桜のトンネルを走るポイントがある。1度行ってみたいなぁと思っていたから、ちらっと立ち寄ってみた。
何も予備知識はなかったけれど、ネットとナビでそれなりのポイントに到着。そしたら、そこにはたくさんの撮り鉄さんたちが、鉄道を待ち構えていた。その数に驚き、思いつき程度で来た自分には入る余地がないように思える。それでも隙間に三脚を立てて撮ってみたけれど、なんか中途半端。ここはじっくり来ないといけないなぁと、今日は早々に退散し先を急いだ。ライトアップもやってるから、来てみたい。
 どうしても木柱が邪魔でメインにしてしまった…

 折り返しがすぐに来てとっさのショット

 右下に嵐電(レトロ色なら目立ったかも…)

【祇園白川】
龍安寺あたりから、ヘリコプターが何機も飛んでいた。何かあったのだろうかと祇園に近付いてきたら大渋滞で、ナビを見ると祇園の四条通りは通行止めになっていた。これはただ事じゃないでしょと思い、祇園から離れた所に駐車し、祇園白川へ歩いていった。
まずは、よく行くカフェで遅いランチ。渋滞もあって16時近くになっていた。美味しいオムハヤシライスを食べていたら、店員さんたちの話で状況がわかってきた。とんでもなく大きな事故が起こった模様。
カフェでしばらくマッタリした後に、祇園縄手だという事故現場へ向かってみた。そしたら、祇園白川と縄手通りの交差点の先に人だかりが出来ていて、報道陣もたくさんいる。立ち入り禁止のテープも地面に落ちていて、混乱ぶりが伺えた。聞くところによると、車が暴走して多くの歩行者をはねたらしい。ここの交差点手前には、唯一路上でタバコが吸える喫煙所があり、必ずと言っていいほど立ち寄るポイント。嵐山から直行してたらと思うと、本当に怖くなった。何が起こるかわからない…。
それでも祇園白川の桜は、キレイだった。ソメイヨシノも枝垂れも、みんな満開。夜までいようかなぁと思ったけれど、事故で混乱した所にいるのもなぁと、祇園小石の飴を買い退散。お店の人には「えらい時に来たねぇ」と言われてしまった。無事で良かった。
 事故現場、ご冥福をお祈りいたします…