seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

極寒の藤原岳

福寿草がいい頃かと思い、今年も藤原岳に登りに行く。でも、突然やってきた寒波と、10年ぶりだという高校時代の部活の後輩が一緒だから、ちょっと不安だった。
稲沢のドトールで朝食を取ってからの出発というのんびりさで、藤原岳大貝戸登山口駐車場には10時前着。もう多くの車でいっぱいだった。急いで準備をしていたら、あろう事かもう雪が降ってきた。散々悩んだ挙げ句、カメラを持って行くことを諦める。装備は、コンロとコッフェル、アイゼンにスノーシュー(後輩が何も持っないから念のため)、防寒着やらで、これをパッキングして出発したのは10時半頃だった。
出発して森の中を歩き始めたら雪が降り込まなくて、なかなかのペースで高度を稼いでいったら身体は暖まった。でも、相変わらずの急登とぬかるんだ道には手こずる。防寒のためスキーパンツをはき、スパッツなしで来たのは失敗だった。あっという間に、スキーパンツは泥だらけ…。
ジョギングを続けているという後輩は意外とパワフルで、4合目を50分で通過。このあたりから周りに雪が積もりだしたけれど、どう見ても積もったばかりの雪で、改めて今回の寒波パワーを思い知らされる。でも去年は6合目あたりから雪道だったのに、今年は8合目上あたりからだったのは先週の雨のせいだろうか。
8合目からは雪道になり岩も出てきて、急にペースが落ち2人喘ぎながら登る。しかも、何組ものツアー客が上から下ってくるから、道を譲り譲られ全然自分のペースに持って行けなかった。それでも9合目上いつもの場所に『福寿草』発見。新雪に埋もれてまだ咲き始めってところだったけれど、確かに春の息吹を感じられた。偶然にもここにいるときだけ、雪は止み人が来なかったから、ゆっくり見ることが出来た。やっぱりカメラ持ってきたかったなぁ…。
そして、13時過ぎ頂上着。休憩時間を除くと標準タイムだろうか。でも、周りの景色は真冬同然で、しかも吹雪いているからめちゃくちゃ寒い。凍えながら避難小屋に逃げ込もうと思っても、人で溢れかえっていて入る余地がなかった。仕方なく外で避難小屋の壁を背に下山しようかと迷っていたら、団体が下山の準備をしかけたから、なんとか中に入ってスペースを確保。風が吹かない雪が降らないところで、カップラーメンを食べチャイを飲むことが出来た。それでも中は寒く、ダウンを着込んでいたけれど…。
下山は自分だけ6本爪アイゼンを装着した。後輩は、アイゼンもスノーシューもいらないという。ストックも持ちたがらない。だから、雪のあるところは自分だけ新雪の中をザクザクと楽しんだ。やっぱり新雪は気持ちいいねぇ。後輩は所々で座りながら滑って楽しんでいた。雪がなくなるとアイゼンを外し、また泥地獄を滑らないように慎重に歩いた。でも、駐車場まで休憩を含めて2時間半だったから、まあまあかな。
この駐車場には、ちゃんと泥洗い場がありとても助かる。最終のツアー客が帰った直後だったから、自分たちだけで気兼ねなく洗うことが出来た。靴やアイゼン、スキーパンツにダウンジャケットまで、じゃぶじゃぶ水洗いをしてしまった。本当すごい泥だらけだったから…。
真冬のような山頂周辺には参ったけれど、思いがけず冬山を満喫できた感じ。福寿草も見られたし、やっぱり藤原岳はいいな。でも本当、無事に下山できて良かった。


↓全て携帯電話で撮ってみた
◆大貝戸登山口駐車場

◆雪が積もり始めた4合目

◆9合目上の福寿草


◆極寒の山頂周辺