seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

忍びの国

忍びの国 (新潮文庫)

忍びの国 (新潮文庫)


『伊賀忍者団vs織田信雄軍』という本の帯に惹かれ手に取ってみると、『のぼうの城』でデビューした和田竜の第2弾。これは期待できるなと買ってみたら、やっぱり面白かった。

伊賀忍者の作品をなぜだか全く読んでいなかったから、すごく新鮮。
お金のために働く忍者たちは国や親方への忠誠心がないのに、それでも伊勢から攻め込んだ織田信雄軍を押し返してしまった。その展開のスピードと迫力が良かった。伊賀忍者の術とはこういうものかと。
追い返してしまった後の展開も意外性に富んでいて、忍者の心が人の心に変化していく。まさに最後まで息を吐かせないという展開に感心してしまった。