seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

ダンス・ダンス・ダンス

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)


ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)


なぜだかこの長編は読んでいなかった。
札幌から東京、ハワイへと移動していき、速いテンポで物語が進んでいくのが面白かった。80年代に書かれていて、カセットテープや固定電話でのやりとりなど、その当時の生活感もリアルでいい。
多くの登場人物が出てきて、それらには苦悩や悲しみがあり、主人公が知らぬ間に巻き込まれていく。それでも懸命に踊り続けて(追い続けて?)失われたものを取り戻す。それがガツガツした感じじゃないのが良かったかな。
なんか村上ワールドになるとうまくまとまらない。でもめちゃいい物語だった。ハワイに行ってピナ・コラーダを飲んでみたくなった。