seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

西表島・ピナイサーラの滝

目覚ましに全く気がつかず、出発30分前の7時半に起こされた。今日はカヌーを民宿『まりうど』でレンタルするため、民宿から迎えが来る。ばたばたと準備をして、何とか間に合った。
集落の商店に寄ってもらい、朝と昼の弁当を買う。そして『まりうど』へ。ここは13年前と2年前に同じようにカヌーをレンタルしていて、昨日電話してみたら今回もOKだった。ガイドなしでレンタルできるところは少なく、気ままにカヌーが出来るから気に入っている。今回で3回目なのに来てしまった。
車と歩きでカヌー置き場まで連れて行ってもらい、あとは自分たちだけ。川にカヌーを浮かべて準備していたら、川の中で転倒して思いっきり右手の人差し指を突いてしまった。出発前なのにと思ったけれど、我慢できる範囲で、出発。
最初からジャングルのような森を蛇行しながら、一旦海に注ぐ湾に出て、別の川を上っていく。マングローブの森の中で、カヌーを静かに漕いでいるなんて、すごい贅沢。友人たちもかなり気に入ったみたいで、やっぱり来て良かった。30分くらいゆっくり漕いで、上陸ポイントに到着。でも、また事件発生。
上陸ポイントは結構深さがあって、半分わざとカヌーごとひっくり返った。ライフジャケットを着ているから無事なんだけれど、起き上がったらライフジャケットのポケットに入れていた携帯がない。防水だから写真を撮りながら来たのに、濁った深い川の中に沈んで見つからなかった。友人たちも写真を心配して探していたら、通りがかりのガイドさんが水中めがねで探してくれる。それでも見つからなかったけれど、「昼になれば引き潮になって水深が低くなるから見つかるよ」って言ってくれた。相変わらず馬鹿だけれど、かすかな希望を信じることにした。
上陸してから、ようやく朝食。おにぎり2つに唐揚げと卵焼きが入った、素朴な弁当が美味しかった。ここからはジャングルを徒歩で歩く。得体の知れない鳥や虫の鳴き声、つるの伸びた木々やシダに覆われた森は、まさに探検しているよう。足下を取られながらも15分くらい歩くと、沖縄県一の落差56mのピナイサーラの滝つぼに着いた。ここにはツアーでやって来た人たちがたくさんいて、ライフジャケットで泳いでいる。でも自分たちは上陸ポイントに置いてきてしまい、温泉のように浸かりながら滝を見上げていた。でもやっぱりこの滝の迫力はすごい。ここの写真を撮りたいと、前回はデジカメを持ってきて水没させ、今回は携帯が川の中で睡眠中。いつかは絶対撮ってみせると、滝を後にした。
上陸ポイントに戻り、ここからは滝の上まで登っていけるのだけれど、もっとカヌーで遊びたいと今回はキャンセル。潮が引いてきてカヌーで出発の前に携帯探しを始めたら、川に入ったすぐに友人が何かを見つけたという。まさかと思っていたら、足でたぐり寄せて拾ったものは自分の携帯だった。しかも2時間以上も川底にあったのに、何事もなかったように動くのはビックリ。本当に良かったし、友人に感謝。
再びカヌーで川を下っていく。潮が引いたからマングローブも根っこが出てきて、景色が変わるから面白かった。本当にのんびり下りながら、今度は携帯のストラップをライフジャケットの紐に縛って撮影。そしたら今度はストラップが切れた。携帯は無事に握っていたけれど、なんて不運が続くんだろう…。それでも気持ちよさが勝り、先を行く。海に注ぐ湾には潮が引いて、中洲みたいな島が出来ていた。そこに上陸して見た景色は、ジャングルとはまた違った広々として良かった。やっぱりカヌー+西表島は世界が違う。また来ていることだろう。
民宿に戻ったら船の時間まで1時間以上もあったから、シャワーを浴びさせてもらい中庭でマッタリ。ここの中庭は、芝生の上にテーブルやハンモックがあって、眼下には青い海が広がっている。いつも最高なポイントだなぁと思うも、まだ泊まったことはないから今度はここかな。
今夜は石垣島に泊まるから、船で移動。帰りはなぜか満席状態で、窮屈に40分間揺られた。石垣島・離島桟橋からはタクシーで『ビーチホテルサンシャイン』へ。ここも結構なリゾートホテルで、部屋からは夕陽や竹富島が綺麗に見えた。安く泊まれたけれど、かなりいいかも。
ゆっくり景色を眺めていたいけれど、腹が減って死にそうで、またタクシーで中心部へ行く。自分のわがままで居酒屋『ぐるくん亭』へ。初めて石垣島に来た時、住み着いていた友人に連れてきてもらった時からのお気に入り。ここのグルクン唐揚げが一番だと思うし、チャンプルや刺身もやっぱりうまかった。そして最後には、グルクンのおにぎりとお吸い物。これを食べたくて食べたくて仕方なかった。幸せだった。
帰ってからは、海を眺めながら入れる大浴場で久々のお湯に浸かった。トラブル続きでも、かなり満喫した楽しい1日だった。
◆カヌーに乗って出発                 
◆みんな気持ちよく漕いでいる             

◆真っ正面のピナイサーラの滝、見える?        
◆友人が撮った、唯一のピナイサーラの滝        
◆マングローブの根っこ!?               
◆マングローブの美?                  
◆のんびりしてたら2人に置いてかれた          
◆島に上陸                       
◆カヌーを置いてどこへ行く?              
◆とりあえず浸ってみた                 

◆民宿『まりうど』中庭                 

◆『ビーチホテルサンシャイン』の部屋より