霧の子孫たち
- 作者: 新田次郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: 文庫
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新田次郎の小説は数多く読んだけれど、自分の故郷である霧ヶ峰の自然保護活動を書いているなんて知らなかった。
長野県が霧ケ峰にビーナスラインを通そうとするときに、霧ヶ峰の自然と移籍を守ろうと立ち上がった地元の有志の闘いが書かれている。まだ自然保護活動なんて盛んじゃない頃に署名活動からの地道な活動は、さぞ大変だったであろう。最後には勝利を勝ち取ったような完敗したような感じなんだけれど、それでも霧ヶ峰を守っていこうという感じの終わり方が良かった。
また霧ヶ峰の自然の表現もいい。なんか春夏秋冬すべて行きたくなってしまった。何度か行っていてもちゃんと歩いた事がないから、今度行ってみようかな。自然保護と観光の対極性を考えつつ歩いてみよう。