seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

螢・納屋を焼く・その他の短編

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)


インドで読んでいた短編集。とても不思議な話ばかりで、インドという自分がいるのが不思議な空間で読んでいたのも相まって、より村上ワールドに浸っていた。
『螢』は『ノルウェイの森』の原作で、プロローグの様な感じ。懐かしさも感じて、また読みたくなってしまったなぁ。『納屋を焼く』は、なんで納屋を焼くんだろうという疑問が最後になって分かったような、分からないような…。ここから長編『ダンス・ダンス・ダンス』につながるというから、読んでみたいな。
あとは『踊る小人』が妙に気に入ったな。ファンタジーな世界なのにすごい現実的で、そのギャップが良かった。ほかの短編も訳わからなくて不思議なんだけれど、すらすら読めて面白かった。本が薄いにも関わらず、内容の濃い、いい短編集だった。