seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

インドの洗礼

今朝はとりあえずメイン・バザールを歩いてみる。ネパールのタメル地区みたいな細い路地で懐かしくもあったけれど、地理的に把握してない上に旅行者向けのカフェが見つからず歩き過ぎてしまう。しかも暑くてふらふらになってきてどこでもいいから入りたいと思っても、タメル地区やタイのカオサン通りみたいに気軽に入れるレストランみたいなのも見当たらなかった。
ようやく見つけたカフェっぽい食堂で遅い朝食を取っていたら、店員が妙にフレンドリーでやたらと話しかけてくる。クタクタだったから適当に話を合わせていると、日本語ができる友人が旅行会社をやっているから行かないかと言ってきた。ぼったくりへの誘いが来たよと思い、「今から駅まで寝台列車の予約をしに行く」と断ってみたら「まだ外国人用窓口はオープンしないし、旅行会社で用意も出来るし嫌ならその後で駅まで送ってあげる。」と言う。それからもやりとりは続き、もう疲れていたから断りつづける事も面倒臭くなり、「見に行くだけ。それから駅まで送れ。」と約束し行く事になった。
駅から近いって言っていたのに乗せられたリキシャは駅から遠ざかっていき、この段階で騙されたかなと思った。こうなったら逃げられなくても、いかに安く済ませられるかに気持ちを切り替える。そして連れてこられた旅行会社はメイン・バザールからも離れた場所で、小さな事務所だった。日本に妻がいるというインド人が出てきて、日本人と写った写真やら日本から届いた郵便物やらを見せて安心させようとする。どうせ嘘だろうと無視して話を進めていくと、今回の旅のプランを聞いてきたから雑談だと思い、話してしまった。そして帰ろうとすると「ちょっと待て。もうブッキングしてしまった。」という。「そんな馬鹿な。」と断ろうとしたら、相手が一変して怖い人に変貌して別のインド人も入ってきた。「断ったら100%のキャンセル料をもらう。」と脅されてギブアップ。泣く泣く払う事になったのは、アーグラーまでのミニバスとホテル代、運転手代、そしてアーグラーからバラナシまでの寝台列車、バラナシからデリーまでの飛行機。最初はバラナシでもホテルと運転手を付けて全部で8万円と言っていたところを、バラナシだけは自由にさせてくれとフリーにして6万円になった。支払いもカードでいいって言っていたのに、使えなくなったからとATMまで連れていかれて現金を降ろし税金まで取られた。
まあ仕方がない。こんな旅もある。この仕組まれたツアーをいかに良いものにするかだな。