seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

転生回廊

転生回廊―聖地カイラス巡礼 (文春文庫)

転生回廊―聖地カイラス巡礼 (文春文庫)


アカデミー賞映画『おくりびと』の原作となった書『納棺夫日記』の著者が、チベット奥地にあるカイラス山を目指した本。
カイラス山は、仏教やヒンドゥー教の聖地であり、標高5630mの山頂は信仰の山であるために登山許可が下りない未踏峰になっている。ここへ行くためにはラサから何日も悪路を走る必要があり、この本でもその困難さが伝わってくる。しかも標高4000m以上だからなおさらだ。でも自分にとっても憧れの地で、ネパールやチベットを旅したときには、いつかは行ってみたいと強く思った。
この本ではカイラス巡礼の部分が余程辛かったのか中途半端な形になってるような気がするも、その辛さや巡礼者達の姿の描写が良かった。また旅の途中には、チベットや宗教の現状が語られてて飽きない。初めて知ったことも多かったし。ラサなんかの文章や写真を見てたら、また行きたくなってきたな。

◆この本で紹介されてて読みたくなった本の一覧

チベット旅行記(1) (講談社学術文庫 263)

チベット旅行記(1) (講談社学術文庫 263)


原典訳 チベットの死者の書 (ちくま学芸文庫)

原典訳 チベットの死者の書 (ちくま学芸文庫)


夜明け前 (第1部 上) (新潮文庫)

夜明け前 (第1部 上) (新潮文庫)