灰色の北壁
まだ頭の調子が悪い。朝は良かったけど、昼過ぎから締め付けられたりクラクラしたり。今日も早めに退社して家で横になっていたら回復してきた。快調にならない体にイライラする。
- 作者: 真保裕一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/16
- メディア: 文庫
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寝ながらじっくり読んだ小説。3編の物語からなっていて、どれも山にひたむきに相対し人を愛する男のドラマが見事に書かれている。長編じゃないのにここまで盛り込まれているところが凄い。後読感もかなりいいし。
また何で人は山に登るのだろうと考えさせられ、その答えの導きもこの本にはあると思う。自分が山に登るのは、もちろん山の頂に立ちたいのがあるけど、山にいるときはいろんな事を考える時間でもある。より難しい山に登るときは、自分の限界と闘いながら下界では考えないことまで頭に出てくる。学生時代はもっと登れていたのにとか、自分の体の不甲斐なさとか、これからの生き方まで様々なことを考えながら登る(時には妥協しつつ)。そんな時間を大切にしたいと思っている。
なんか久々に真剣に山と向き合いたいなぁって思わせてくれる小説だった。