seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

オリンピアナチスの森で

なんか最近、本を読む時間が少ない。疲れているからなのか、物事を考えたくないからなのか。読みたい本はたくさんあるのに。

オリンピア ナチスの森で (集英社文庫)

オリンピア ナチスの森で (集英社文庫)


ナチス時代のドイツで行われたベルリンオリンピックの実録記。これを買ったときにはヒトラーの陰謀がメインで書かれていると思ったら、いい意味で期待を裏切られ日本選手の活躍と挫折がメインだった。しかもオリンピック出場までの挿話が綿密で、さすがは沢木耕太郎って感じだった。また、出場選手だけじゃなくて各新聞社の取材合戦やラジオ放送での出来事なども盛り込まれていて興味深い。特に日本とドイツとの遠い距離感が非常に良かった。シベリア鉄道とか初めての短い時間の国際中継とか。何気に手にした本としてはとてもおもしろかった。