seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

富士山

昨日から富士山に登りに行った。本当は富士山は還暦になったら登ろうと決めていたけど、会社の人たちに誘われてしまい登ることになった。
昼過ぎに集合して高速で富士宮へ向かったけど、途中はすごい土砂降りだった。本当に決行するのかよと思いつつも、新幹線の新富士駅でおいしい「桜エビまぶし丼」を食べて富士宮五合目へ。多少小降りになっていたけど雨は降り続いていた。それにしても夜9時だというのに多くの車が次々と来て、みんな準備して登っていく。一瞬、スキー場の駐車場と錯覚したくらい。
ただでさえ雨の山行は嫌なのに夜間登山なんか最悪と、モチベーションが上がらないまま登山開始。北アルプスとかとは登山道が違って砂や砂利の道だから、なんか慣れなくて歩きにくかった。6合目を過ぎると砂利と高山植物だけになってルートが定かじゃなくなってくる。明るかったら目印とか踏み跡がわかるのだろうけど、夜で雨と霧がひどくてわからない。案の定、自分たちと前後に歩いていた人たちでルートを見失った。そして、引き返せば良かったところを上に見える他の人のヘッドランプの明かりを頼りに直登を始めた。マジかよと思って自分も登り始めたら、砂利に足を取られて5mくらい転げ落ち足を痛めた。
我慢すれば続行できなくはなかったけど、下りのことを考えると怖かったし、一緒に登っているのがいつものメンバーじゃなく未経験者ばかりだったから迷惑かけられないと思って、頂上を断念した。でも、下り始めると余計にルートがわからなくなって泣きそうになる。時折登ってくる人の明かりを頼りに歩いていた。そして、ルートにロープが張ったところに出ると、それにしがみついて下る。その時だけは生きた心地がした。深い砂利道の下りは登りよりも難しく、ポールを持っていても何回か転げ落ちボロボロ。なんとか深夜1時過ぎに生還できたけど、無理矢理頂上まで行ったら下ってこれていなかっただろう。
駐車場に戻ると、もうそのまま爆睡。気がついたら朝になっていて、途中で断念して下ってきたメンバーたちと湯を沸かしてコーヒーを飲みながら下り道の恐怖を語っていた。昼過ぎになると頂上までいったメンバーを出迎え、下界へ。回転寿司で昼食をとって、日帰り温泉「花の湯」で生き返った。1800円とかなり高かったけど、温泉は広いし寝るところはたくさんあって良い。自分はマッサージチェアで足を解しながら爆睡していた。
夕方ようやく帰路についたけど、早速富士川SAで「富士宮やきそば」を食べ、名古屋に着いてもラーメンを食べて、家に着いたのは夜11時だった。今回も本当に情けなかったけど、大きな怪我もなく帰って来られたから良かったかな。また富士山(山?)に登るかわからないけど、その時は小屋泊まりで行きたいと思う。