八甲田山死の彷徨
GW明けの仕事がきつかったのか、体調が悪く一日中家にいた。
- 作者: 新田次郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1978/02/01
- メディア: 文庫
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会社の仕事でなぜか自分の分野じゃないけど社員教育の資料を作ることになり、参考資料として上司に勧められたのがこの作品。新田次郎の作品はかなり読んでいるけど、有名なこの作品はまだだった。
なぜ教育資料の参考になるのかというと、規律を乱すとどうなるかが実によくわかるから。規律が守られて無事生還した弘前隊と、規律を乱して遭難した青森隊の違いがよく描かれている。雪の中の描写もさすが新田次郎って感じで臨場感があって良かった。でもこの遭難は、傲慢な上司のプライドや軍隊という特殊な組織が原因になって起きた悲しい事件だと思う。