seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

世に棲む日日〈2〉

世に棲む日日〈2〉 (文春文庫)

世に棲む日日〈2〉 (文春文庫)


この2巻目で吉田松陰は若くして死んでしまう。でも処刑されるまでの3年間、松下村塾での弟子に与えた影響はすごいものがあった。これら弟子たち(高杉や久坂ら)が倒幕への原動力になっているのだから。
松蔭が生き続けていたらどうなっていただろうかと思う。もっと早く倒幕になったかもしれないし、幕府が存続していた可能性もある。処刑されてしまう原因は、松蔭が人を信用してしまうあまり幕府方の奉行をも信用して、自分の考えを説き始め、結局は罪を認めてしまう所にある。
ここにも自分と似たような所があった。自分も人を簡単に信用してしまう所があって、どんどん自分の考えや行動を見せていくととんでもないしっぺ返しにあうことがある。よく人にも注意される点なんだけど、でもより深く付き合ってみないと相手もわからないし自分もわかってもらえないと思う。それで失敗(松蔭の場合は処刑)になっても仕方がないと思う。きっと松蔭もそんな気持ちだったのかなぁと考えてしまった。