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seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

神去なあなあ日常

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)


この直木賞作家の作品を一度読みたいと思っていたところ、本屋で見つけたのがこの小説。進路が決まらないままに高校を卒業したら、三重県の山奥に送り込まれた。そして、そこで林業の見習いとして働いていく物語。
都会から田舎に無理矢理送られても、だんだんと山に馴染んでいく姿が良かったなぁ。悪く言えば超閉鎖的な山暮らしの中でも、いろんな人に温かく見守られて育っていく過程がよく描かれていた。主人公だけじゃなく、周りの人々の様子やエピソードなんかまで盛り込まれているのは、実に良かった。名張のキャバクラまで通ったり、名古屋まで高級な木材を売りに行く話なんかは、超リアル。
山での生活や林業の事も、実に詳しく書かれていて嬉しかった。林業の仕事には興味があっても、詳しくは全然知らない。下草刈りの大事さとか、木を倒すときの方向決めとか、その理由まで詳しく書かれていてめちゃ勉強になる。仕事以外でも、神隠しや壮大な大祭の話なんかは、実際にあるんじゃないかと思うくらいリアルで、迫力満点で面白かった。
三浦しをん、また読んでみたいかも。