seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

スノーシューで戸隠高原

昨夜は、北陸道米山SAで力尽きた。新潟県に入ってからは土砂降りの雨に見舞われ、このSAで寝ようとしたら車が揺れるほどの強風が吹いていた。
朝起きてみると、雨は雪に変わっていた。最初は「シャルマン火打」というドカ雪が降るスキー場へ久々に向かっていたんだけれど、海沿いだから荒れそうだなぁと名立谷浜まで行ったところで引き返す。相変わらずの優柔不断…。
上越市まで引き返し、雪が降りしきる中を内陸に向け走り出した。ここでも、関温泉へ行こうか、妙高へ行こうか、志賀高原まで行っちゃおうか、迷っていた。でもネットを見てたら、何故か戸隠だけに晴れマークが付いている。これは嘘でも行くしかないでしょって、高速で信濃町まで行き、裏から戸隠に入った。
ここ戸隠は、子供の頃から親に連れられてよくキャンプした場所。1度、家族で赤倉に泊まって冬に訪れた時に、多くの人がクロスカントリーをしてたのを羨ましく見てたのを覚えている。これは今日、高原を歩いてみるしかないなと、スキーからスノーシューに切り替えた。
戸隠に入ったら、嘘のように晴れている。戸隠連峰もキレイに拝めテンションも上がって、急いで準備して歩き始めた。場所は戸隠神社奥社入口で、ここから奥社までは2キロくらいの真っ直ぐな参道が延びている。入口の鳥居はあり得ないくらい低く見え改めて雪の深さを知ったけれど、参道は観光客も多く踏み固められているからスノーシューだと逆に歩きにくい。スノーシューを早くも付けた事を後悔…。
参道の中間点に龍神門がある。この先は登りがきつくなって奥社へたどり着くんだけれど、今日はまず鏡池へ行きたかった。その後で時間に余裕があれば(結局無理だった…)登りに来ようと、とりあえずは拝礼。参道から右に折れて、鏡池への道に入った。
高い杉木立に挟まれた幅広い参道とは違って、鏡池への路は広葉樹がメインの大自然って感じ。標識すら雪に埋もれているから、踏み跡がなければ迷ってしまう。まあ、踏み跡を確認できていれば怖いもの知らずで、コースアウトしてどこへでも行けるのがスノーシューの面白さ。めちゃ楽しい。誰も踏んでいない雪原を歩くのって、ノートラックの新雪を滑るのと同じかな。めちゃ楽しいし、静かな雪原、森の中には本当癒やされた。
遊びながらも1時間半で鏡池に到着。戸隠連峰が池に鏡のように映し出されるから鏡池なんだけれど、その池も雪原になっていて余裕で池の真ん中まで行けてしまう。そして、その真ん中から見る戸隠連峰は本当に素晴らしかった。ここに神を祀ったのが頷ける威厳さがある。やっぱりこの山は青空が似合うなぁ。登ってみたいなぁ。
この鏡池でたっぷりと時間を使ってしまい、もはや奥社へ行く時間はなく、別ルートで戻ることにした。帰りにも結構コースアウトして遊んでたら、かなり体力を消耗していた。後半なんかヘトヘトで、まだかよって感じ。あとちょっとの所で谷の向こうに雪の壁が見えた。何も根拠がないんだけれど、本能的な感で「あの壁の向こうには駐車場がある」と思ってしまう。まあ外れたら引き返す余裕があるから行ってみるかと、もちろんルートじゃないところを谷へおり雪の壁に取り付いた。これが予想以上の悪戦苦闘で、スノーシューなんかでやるもんじゃない。でも、スノーシューの爪とストックを駆使して、登頂成功。そして、その向こうにはデュアリスが待っていて大声出してしまった。相変わらずバカな行動をしたもんだ。
でも、今日の戸隠はめちゃよかった。堪能してしまい、反面体力を使い果たしてしまい、明日は休養でもいいかなって感じになっている。


あと、今日で38回目の誕生日を、またもや雪山で迎えてしまった。たくさんのメールやら、メッセージやら、アイテムやら、本当に嬉しい。木曜日のドラマじゃないけれど、生まれてきた事と今まで生きてこられた事に感謝する日なんだよな。そして、支えてくれる人にも感謝。鏡池の真ん中で戸隠連峰を眺めながら、そんなことを思っていた。


荒れている日本海(上越市の国道より)

参道入口の鳥居も雪に埋もれ低く感じる

参道中間点の龍神門

鏡池上より戸隠連峰を望む



気に入った自然のオブジェ

スノーシューの踏み跡は雪男のよう

なんで雪はこんなにキレイに積もるんだろう

橋の上にもこんなに積もってる

1本のイチイの木の緑が目を引いた

スノーシューとクロスカントリーの踏み跡を追って歩く

雪の壁を登り切ったらデュアリスと戸隠連峰が望めた

この直後に戸隠連峰は雲に御隠れになってしまった

今日の主なギアたち