東寺と浄瑠璃寺
最近の不運を洗い流そうと、京都へ行ってきた。でも、天気が悪い…。
朝から喫茶店『綴』に長居してしまった。タクシーの運ちゃんが常連で高校野球を流しているような喫茶店もまた、落ち着ける。
昼近くになって、ようやく行動開始。祇園辺りで買い物してから、久しぶりに『東寺』へ行ってみた。
ここにある密教の仏像はやっぱり別格で、何かあると心落ち着かせるために会いに来たくなる。なのに、東京国立博物館へお出かけになってる仏像が数体あり、非常に残念だった。
それでも大日如来像を前にすると圧倒され、何も考えなくても済むような無になれる。今日もずいぶんと長い時間を講堂の中で過ごしたなぁ。いい時間だった。
東寺を後にしたらすごく腹が減って、また天下一品へ。今回はフランチャイズの店へ行ってしまったから、細麺はないし煮卵もなく残念。でも、美味しかったなぁ。
今からどこへ行こうかと考えていたら、なぜか『浄瑠璃寺』へ行きたくなった。京都と言っても奈良市の隣で遠く、京奈和道を走り1時間ちょっとかかってしまった。
浄瑠璃寺に入ると、本堂から読経が聞こえてくる。檀家の法要らしかったけれど、九体の大きな阿弥陀如来のためにある本堂は非常に狭く、お坊さんたちは縁側で読経しているのが面白かった。檀家さんたちは本堂から外に向かって座っている。
自分も中に入ってもいいと言われたから、檀家さんたちと一緒に座って読経を聞いていた。なんか個人のための読経って感じが懐かしいと思ってしまい、心地いい。しかも、背には国宝の仏像が並んでいるのだから、なんともすごい体験だった気がする。
また一気に長距離を走ってしまった気がするけれど、数々の仏像様たちに癒された京都だった。
◆浄瑠璃寺
縁側で読経している