seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

チェンマイ最後の夜

実質的に最終日となる今日は、旅3日目に友人から誘われたのに行かなかったランプーンへ、日帰り列車旅をしようと思っていた。
でも昨夜寝たのは4時過ぎで、気持ちよく起きてみたら10時過ぎだった。こんな時間から行けるはずもなく、あきらめる。そしてまた、ゆっくり朝食をとった…。


出遅れながらも、のんびりしながらも、それでもどこかへ行きたいなぁ、今からならちょっと郊外まで足を伸ばせるなぁって思い、店を出る。でも、歩き出した途端にぽつりぽつりと雨が降ってきて、濡れながら歩いていたら本降りになって強さを増していった。
ナイトマーケット近くのレストランに避難したら、雨は止みそうもなく、そのまま2時間くらい居着いてしまう。最後くらい出掛けたかったなぁと、起きられなかった自分を責めるべきか、雨を責めるべきか、なんだかなぁと思いつつも雨の音が心地良くなってマッタリしてしまった。


結局は宿に戻り昼寝とかしてたら、夕方になっている。雨もすっかり上がっていたから、最後の夜の散歩に出掛けた。
まずはやっぱりナイトマーケットから。土産物も買わないとなぁって思っても、チェンマイには何度となく来ているから何を買えばいいのか迷ってしまう。お店の人たちともかなり仲良くなり「スペシャルプライス」っていう店も増えたけれど、結局は何も買わなかった。
そして、歩き疲れたら飲む。毎日ってくらいに来てしまったナイトマーケットのオープンバーは、女性が1人でやってて話も楽しかった。若いのにすげぇなぁ(20代後半に見えた)って思っていたら、39歳と年上だというからびっくり。「明日日本へ帰る」って言ったら「早く帰ってこいよ」って言われたのは嬉しかった。
それからロー・クロー通りのバー(名前が思い出せない…)にも飲みに行く。ここには夜に飲みに来ると必ずといっていい程、白人の60代に見えるお腹が大きな兄弟2人と90代に見えるおじいちゃんが必ずいた。おじいちゃんは歩くのに人の支えが必要なのに、トゥクトゥクで1人でやってきてワインを飲んでいる。それが妙にかっこよく、うらやましい。耳が遠くても自分のつたない英語を辛抱強く聞いてくれ、兄弟の客や店の姉妹オーナーたちと毎日楽しく飲んでいた。名古屋にもこんなに気軽な楽しいバーがあれば、どんなに助けられることだろうと思うくらいに…。


気持ちいい酔いで宿に戻ろうとすると、やっぱり宿手前のバーで捕まった。ツアーエージェントの女性も当たり前のように飲んでいる。そして結局はみんなで飲むことになって飲んでいると、地元ならではの話が聞けた。それは店に来たり通りがかる旅行者の話で、「あのイギリス人は性格が最悪」だとか、「あの日本人は毎日女を替えている」だとか、なんでそんな話を聞かせてくれるのかと思ったけれど、その観察力に驚いたし、そんな観察されるくらい長期いて変人ぶりを出している旅行者がいることにも驚いた。
そして夜が更けていって、1台の屋台が通りかかる。店の女の子たちが「バタフライ」と叫んで買いに行ったから、何も考えずなんかのフライを持ってくると思っていた。でも女の子がニヤニヤして帰ってくるからおかしいと思ったら、それはゲンゴロウの巨大化したみたいなダガメとコオロギだった。
コオロギはまだ我慢できるにしても、ダガメのグロテスクさにはギブアップ状態。女の子たちがダガメの足とか羽をむしり取って、喜んで食べてるのは異様だった。もちろん自分も食べさせられ決してまずいものじゃなかったけれど、その見た目の視覚で拒否反応。なんで、こんな海外の夜中に酔っ払って罰ゲームみたいな事を受けてるのが、悲しくもあり滑稽でもあり笑いが止まらなかった。
結局、飲みは3時過ぎまで続く。これだけ何軒もハシゴしたのに、使ったお金は1000バーツもかからなかった。


◆食べさせられたダガメ


◆食べさせられたコオロギ