seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

チェンライへ

チェンマイにこのままいたら普通の生活をして埋没してしまいそうで、重い腰を上げチェンライへ向かうことにした。チェンライへは今まで2度ほど行った事があるけれど、いつも体調が悪く動き回った記憶がない。


チェンライへはバスで行く。『Phon-NonCafe』で朝食を取った後、店員に見送られトゥクトゥクでバスターミナルへ向かった(50B)。朝は雨が降っていたのに、今は晴れ上がって風が気持ちいい。
バスターミナルに着くと、チェンライ行きチケットを買う窓口には長蛇の列が出来ていた。最後尾の乗客に「チェンライ行きはここでいいのか?」と再確認した後並ぶも、窓口さえオープンしていない。結局は窓口がオープンするまで30分並び、更に窓口まで到達するのに30分かかってしまった。この時点で10時になっており、最悪なことに窓口では14:25発のバスまで空きがないと言われる。
仕方なくバスターミナル周辺を散策するけれど、すでにここは郊外といった雰囲気で何もない。いかにも地元相手の食堂で、コーラ飲んだり軽い食事したりして、時間を潰していた。


バスはちゃんと定刻に出発。予約したのはたぶん2等エアコンで、エアコンが効いた大型観光バスといった感じだった。シートもまずまずで、満員だったのを除けば片道160バーツは安い。
走り始めてしばらくは平坦なハイウェイを飛ばすも、だんだんと山道になってきた。タイ北部はほとんどが山間部で、いくつもの山を越えていくから車窓が楽しい。山道といって舗装された広い道が整備されているから、本だって余裕で読めてしまう快適さ。相変わらず、1度は自分の運転でツーリングしてみたいなぁって思ってしまった。
乗客はほとんどが地元民で、旅行者は白人が数人といった感じ。その中で自分が座る席(ちゃんと指定席になっている)から通路を挟んだ反対側に座った、20歳くらいの女の子が優しかった。英語を話せないのか話しかけてはこないんだけれど、何度も微笑みかけてくれ、ドライブインに着いたら仕草で教えてくれ、お菓子やキャンディーまでもらってしまった。まさにタイ人の明るさと優しさに接した感じで嬉しかったのに、チェンライ手前30分くらいの小さな村で下りる準備をし始めた。バス停がなくても下車できるらしく、こっちも慌ててウエストバックに入っていた新品の京都で買ったタオルハンカチをお礼として手渡す。向こうもめちゃ喜んだ感じで、手を振りながら降りていった。


チェンライバスターミナルには17時半頃に到着。5時間くらいかかるって記憶があったのに、3時間で着いてしまった。もうガイドブックも確認しない適当さなんだけれど、予定より早くなったほうだからいいだろう…。
ここのバスターミナルは中心部にあるから便利で、近くにある以前何回か入ったレストラン『Aya's』でまずは一服した。このレストランはちょっと高くても、なんか落ち着くからいい。
チェンライでは、あまりいい宿を見つけたことがなかった。陽も沈みかけていたけれど、新規の宿を探してみようと歩き出した。バスターミナルからもう1本入ったチェットヨート通りには、安宿やカフェ、飲み屋が集まっている。何軒かの安宿を見て廻るも値段に合う気に入った部屋はなく、陽も完全に暮れ暗くなった頃に『OrchardHouse』を見つけた。中庭を挟んで長屋風の部屋が並んでいて、部屋は贅沢と思われるくらい綺麗で、もちろん部屋にはトイレとホットシャワーがある。これで400バーツだからちょっと高くても悪くはないなと、決定した。


荷物を下ろした後は、早速チェットヨート通り周辺を歩いてみる。食事したり飲んだりしながら。チェンマイみたいな広範囲にわたる賑わいはないけれど、こぢんまりとしたこんな地方都市もやっぱり好きだなぁと、飽きることなく歩き続けていた。


◆チェンマイバスターミナル近くの食堂にて