今週のお題「心に残った本」

小説を文庫本で読むようになったのは、高校の頃からかなぁ。
文庫本はどこでも持ち歩けるから、高校大学と通学時間はたっぷりあり、結構読んだ気がする。
学生時代にハマったのは、CWニコルや新田次郎、椎名誠などの大自然を相手にしたものがメインだった。

そして旅関連のものも読むようになり、大衝撃を受けたのが沢木耕太郎の『深夜特急』。
アジアからヨーロッパまで陸路で寄り道をしながら旅を続ける。これだけでもビックリなのに、途中のタイやネパール、インドなどの街に旅行者が集まる場所があり、そこを目指す旅に憧れてしまった。
そして、初めての海外1人旅でタイとネパールに1ヶ月滞在してしまう。そこには思い描いていたような自由な素敵な場所があり1ヶ月はあっという間に過ぎ、障害を持った身体でも、下手なつたない英語でも、十分に旅を続けられる自信を持ってしまった。

それからというもの毎年のように海外へ出掛けている。それは自分の自信を確かめているのかもしれない…。
いつかは、この『深夜特急』の全ルートを制覇してみたいなぁ。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)