坂の上の雲(6)
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/02/10
- メディア: 文庫
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日露戦争も佳境に入ってきた感じ。旅順要塞が陥落し、満州での戦いに移っていく。川も凍る厳冬期における日本軍は、悲痛なものがあった。
また戦場の外では、ヨーロッパにおける明石大佐のスパイ活動が興味深かった。ロシア国内の帝政に対する反発や、近隣諸国への侵略に対する反発などを利用して、反ロシアの狼煙を上げていく。これが後にはロシア革命となっていくのだから、明石大佐の業績は大きいと思う。でもあまり革命の祖として語られていないのは、陰の部分だったからなのだろうか。
相変わらずのバルチック艦隊のグタグタや乃木大将の運の無さは、可哀想になり早く先を知りたくなってきた。あと2冊かぁ。