seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

安芸・岩崎弥太郎と室戸岬

高知と安芸の間にある道の駅『やす』で目覚めたら、すごく天気が良くて目の前の太平洋もきれいだった。予報はあまり良くなかっただけに気分が良くなり、珍しく喫茶店でモーニング。今日は安芸、室戸岬と立ち寄って、徳島へ行くだけだから余裕はある。店の選択に失敗して雰囲気はあまり良くなかったけれど、太平洋を眺めながら本を読んでマッタリできた。
9時過ぎに動き始めて、まずは安芸手前の琴ヶ浜にある『お龍・君枝姉妹像』を見に行く。姉妹がここに滞在していたのを記念して建てられた銅像。龍馬が亡くなったあとお龍が高知に身を寄せていたのは知っていたけれど、お龍の妹が菅野覚兵衛に嫁ぎその家にも身を寄せていたなんて知らなかった。海岸に立つ像は2人ともいい顔だった。
そして岩崎弥太郎の故郷、安芸へ。中心部の公園に立つ銅像は、いかにも故郷が誇る英雄そのもの。少し山側にある生家は茅葺きの小さな家なんだけれど、大切に守られてきたのがわかる。その生家の裏には蔵が2つあり三菱財閥をなした後に建てられたらしく、三菱マークが屋根の下にあった。弥太郎から弟、息子へと継がれていった三菱財閥も、この地を大切に守っている。庭に作られた有名な日本地図は説明書きがないとわからなかったけれど、明治維新当時の田舎の雰囲気が感じられたような気がする。安芸では『龍馬であい博』のサテライト会場『こころざし社中』もあって小さな所だったけれど、弥太郎の資料が多くてなかなか良かった。やっぱり『龍馬伝』の弥太郎は貧しすぎると思う。
安芸から室戸岬へは太平洋沿いの気持ちいい道だった。でもびっくりするほど何もなくて、腹減ったのにコンビニもない。室戸岬に着いたら何かあるかなと期待していたのに、土産物屋すらなかった。仕方なく歩いてみることにして、まずは中岡慎太郎の銅像へ。龍馬と共に暗殺された陸援隊隊長・中岡慎太郎は室戸岬近くの出身で、銅像は室戸岬の山を背に海に向かって立派に立っていた。その海岸は潅頂ケ浜といって空海が儀式を行ったという浜で、大きな波が岩々にぶち当たる迫力があるところ。幕末の志士や空海のことを考えながらしばらく佇んでいた。ここには長年行ってみたかった空海が悟りを開いたという『御厨人窟』もあるんだけれど、あえて行かなかった。四国八十八カ所巡礼のために、とっておく。
これで龍馬脱藩の旅は終了で、あとは帰るだけ。室戸岬から徳島に向け北上するんだけれど、相変わらず何もない。どうしたものかと思っていたら一軒家で『海の幸おばんざい』という看板を発見し、ここしかないなと思い入ってみた。店内に入ると焼き魚や煮魚、おかずなど多くのものが並べてあり、メバチという焼き魚を選んでご飯と味噌汁も持ってきてもらう。鰹のたたきもあるというので持ってきてもらうと、分厚くて大きくて凄い贅沢。焼き魚と一緒に美味しく食べていると、白いご飯もめちゃくちゃ美味しかった。ここは海洋深層水のメッカで工場や倉庫が建ち並び、このお店も海洋深層水を使っているらしい。もちろんおかわりしてお腹いっぱいになり満足だった。1700円と少し高くなったけれど…。
徳島には夕方着いて温泉に入ってから、会社の先輩が徳島うどんは美味しいよと言うから探してみた。でも閉まっていたりしてあきらめ、鳴門市内のマックへ。この地に嫁いだ後輩と会う約束をしたんだけれど、予定が合わず22時半からという遅くになってしまった。しかも後輩は秋田から帰ってきたところだという。それでも久々に会えたのは嬉しく、1時間くらいだったけれど楽しかった。
それからぎりぎりETC1000円割引適用の0時前に高速へ乗り込んで、鳴門海峡を渡り四国を後にした。なかなか充実した四国だったかな。

◆お龍君枝姉妹像                        



◆岩崎弥太郎像                         

◆岩崎弥太郎生家                        


◆龍馬であい博『こころざし社中』                
◆室戸岬・中岡慎太郎像                  

◆室戸岬海岸