seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

家日和

家日和 (集英社文庫)

家日和 (集英社文庫)


さすがは奥田、と言うしかないくらい最高に心地いい短編集だった。
現代の家庭の出来事が書かれていて、はじめは不穏な空気をかもし出しながらも最後にはほのぼのとさせてくれるから不思議。ネットオークションにはまってしまう主婦やら、会社が倒産して妻が働き家事に目覚める主夫やら、妻が出ていき自分の理想の部屋を作り出す夫やら、なさそうでありそうな話をうまく作り上げていっている。特にこの前半3編は気に入ったな。