seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

2度目の洗礼

やっぱりまたインドの洗礼を受けてしまった。
日の出前に起きて窓の外を見ると今日も雲が多くて、日の出は無理だなぁと思った。でもその前に、すごい腹痛で熱もあるみたいで辛い。今朝起きるまでは大丈夫だったから、昨夜に食べた美味しいビリヤニがあたったんだろうか。それとも水分の取りすぎだろうか。40度の灼熱地獄では大量のミネラルウォーターを飲み、朝からラッシーやチャイ、ビールなどを飲みまくっていたからか。
バラナシ最後の日はチェックしていた土産物を買いあさろうとしていたのに、片道20分の距離でも歩く気にはなれない。まともなトイレがないのも怖い。屋上レストランでチャイを飲んでいたら、昨日調子が悪かったドイツ人女性から励まされているからなんか笑えた。
結局はどこにも出掛けず13時にホテルをチェックアウト。お世話になった従業員や楽しく語り合った人たちとの別れは、久々の悲しみがあった。
ホテルまではリキシャも入ってこられないから、ホテルの人に連れられて迷路を15分くらい歩く。まだまだ身体が辛いけれどバラナシを味わえる最後だと思って、風景を目に焼き付けながら歩いた。牛とすれ違うときは恐怖を感じながら…。
大通りに出るとリキシャが待っていて、そこから空港まで1時間くらいかかっただろうか。意外にも大通りに出ると結構な街で、また車やバイクの喧噪がすごい。リキシャでも前に進まないくらいの渋滞が続いて、腹痛の身には早く着いてくれよと願うばかりだった。
無事に何事もなく着いた空港はいかにも地方空港らしく、周りにも何もなく入口さえわかりにくい。その入口では軍人がチェックをしていて、普通に長い銃を肩からかけているから驚く。でもとても親切でチケットを見せるとカウンターまで連れて行ってくれて、そこからは航空会社の人の案内で待合室まで案内してくれた。まだチェックインには時間があったからタバコを吸いに外に出たりしていたら、売店で『RedBull』を発見。最近は時々飲んでいるからこんなインドで出会えたのが嬉しく、飲んだ跡はなんか復活した感じだった。
チェックインを無事済ませ搭乗口に行くと、なかなか搭乗が始まらない。そして結局は1時間遅れで搭乗が始まり、もちろん歩いてタラップまで移動した。ここから飛行機でデリーまで1時間半。意外と遠い事を実感する。
格安航空会社だったけれど無事にデリーに到着し、これで悪徳ツアーが予約した分は終わった。まあ列車と飛行機を予約してくれてバラナシまで行けたから良かったとするかな。でも、またデリーのホテルを用意して空港出口で待っていると言っていた。これをなんとか逃れられないものかと考えていたら、空港出口の手前に国際空港行きのバスを発見。ターミナルは違うけれど広い空港内に国内線と国際線があって、その間をバスで(20分くらいかかる)結んでいる。これで悪徳ツアーから逃れられた。
国際空港に着いたらなんかもうデリーはいいかなと思ってしまい、ダメ元で帰国チケットの変更をしてみる。チェックインの時間にならないとターミナルにも入れないらしく、ここでも軍人がチェックしていたから訳を話すと航空会社の係員を呼んでくれた。航空会社の係員にも「今夜の便でシンガポールまで行きたいけど変更出来ないだろうか」と話したら、ターミナルの入口で待たされること20分、OKとの事。チェックイン手続きをして出国審査まで付き合ってもらったから恐縮してしまった。
それから免税店で土産を買って、余ってしまったインドルピーを再両替して(無理かと思っていたからホッとした)、無事に飛行機は離陸した。なんか逃げるようにという言葉が当てはまってしまう感じだけれど、これだけ体調が悪いと動き回る気力もなくまた騙されるという危険もある。デリー、アーグラーでの出来事は最悪だったにしても、バラナシは最高に良かった。離陸する頃には、今度は体調をバッチリにしてしっかり計画もして、またインドに来たいなぁって思うようになっていた。

◆バラナシ市街地                               

◆バラナシ空港                                

◆デリー国際空港