seigoy's diary

旅人間。山やスキー場、京都、アジア中心に彷徨ってます。それに伴って、カメラや車、パソコンが大好き。

レキシントンの幽霊

レキシントンの幽霊 (文春文庫)

レキシントンの幽霊 (文春文庫)


また村上春樹の短編集。素晴らしかった。
短編達なのに、長編を読んだような後読感が味わえる。
「沈黙」なんかは、立場も全然違うけれど自分の小中学生時代が走馬燈のように流れた。無視だとか孤独だとか…。
「七番目の男」は後悔の念を背負って生きていく有様がすごかった。
そして書き直されたという「めくらやなぎと、眠る女」は、2つの時間の間がなんか良い。久々に「ノルウェイの森」に浸りたくなった。


なんか最近いろいろ憂鬱なんだけれど、内容の濃い本を読んでいると救われるような気がする。